Twitterの”スマホ1台で金儲け”系スパムに返信して会ってみた

 YouTubeの見過ぎでYouTuberみたいなブログタイトルになってしまったが、鉄球を1000度に熱するよりもあなたにとって興味深い記事になる事を願う。

 

 Twitterでよく見かけるアイツ。スマホ一台で収入を3→7→11→17と増やすアイツ。どういう仕組みで、どういう人がやっているのか気になりますよね。私はいつもアイツらにはふざけた返信しかしないのだが、友達がきちんと返信してアポを取ったので便乗して会ってきた。面白い友達がいて有難い限りだ。

 

 会うことになった場所は梅田のカフェ。指定された場所にいたのは垢抜けない年下の真面目そうな青年だった。友達には「あまり問い詰めたりすんなよ」と言われていたので、前半は大人しく話を聞くことにした。

 

  まず渡された名刺がこちら。f:id:neighborlyhate:20180908013124j:image

 すごくないですか?この名乗ったもん勝ちの実態不明の肩書の列挙。落合陽一より何やってるか分かりませんよ。今にでもレトルトカレーをストローで飲みだしかねない。

 

 名刺を貰ったら、まずはアイドリングの会話から始まった。趣味の話とか、大学の話をした。その時に感じたことですが、この人何にも知らないんですよね。映画も小説もスポーツも音楽もボードゲームもアニメもyoutubeもどんな話題も人並み以下の知識もなくて、本当に盛り上がらない。

 そもそも、話がめっちゃ下手。 私はもっと詐欺師みたいな話術を想像していたが、陰キャ大学生の自分よりもコミュ力がない。私も人に言えた立場ではないのだが。

 

  彼のプロフィールを簡単に説明する。

工業高校を卒業後、ダムや高速道路を作る会社に就職するも自身に裁量のない仕事の詰まらなさから転職を考えた時期にネットビジネスと出会い、思い切って辞職したらしい。

  私より年下だけど人生の荒波感にビックリだ。あと高速道路に無駄に詳しくてとても面白かった。変な事に詳しい人に話を聞くのはやはり楽しいものだ。

   

  しかし、いつになったら本題に入るの?と思い、こちらから話を振って例のビジネスの話が始まった。

 

 「まず稼ぎ方にはバイトなどの「もらう」、投資などの「増やす」、アフィやMLMなどの「つくる」があるんですよ」と彼は話し始めた。誰の受け売りか知らないが、自分の言葉じゃない感が凄かった。彼が言いたいのは価値から金を「つくる」をやってみないかということだった。

 ちなみに彼が売っているコンテンツは「恋愛術」と「人見知り改善術」らしい。

「は~~!!?!?!?!????お前にだけは教わりたくね~よ~」と心の中で叫んだ。対人関係の情報商材作ってるお前のコミュ力がゴミなのは説得力なさすぎないか。

 そもそも、この人は稼いでるはずなのに学生にコーヒーも奢ってくれないし、18日

なのにもう通信制限かかってるし、靴もボロボロだ。「上の人」からそういうの教わらないのかな。与沢翼みたいな格好しろよ。ダイエットして妻の写真をTwitterにあげろよ。

 

  その後は どんなコンテンツを作るか、集客はどうやるか などの話をされた。

  そこで疑問に思ったのは「俺達がコンテンツを作って売って儲けて、この人達にどういう得があるのか」という事だ。ウシジマくんからの知識しかない私が想像していたのは、上から商材を買ってそれを売ったり、上から金持ちそうに見える服や時計を借りて商材が売れやすくする といった構造だった。ちなみに闇金ウシジマくんは人生の教科書なので義務教育に導入すべきだ。

   あまりにも収益構造が見えなかったので「俺達がビジネス始めたら〇〇さんはどうやって儲かるんですか?」と聞いたところで、やっと彼の最終目的を話してくれた。

   彼は私達を月会費1万円のビジネススクールへ入会させることが目的だったのだ。

 

そのビジネススクールで行われていることの詳細が以下のようになる。

・コンテンツの添削サポート

  LINEグループでのコンセプトやSEO対策、収益化のためのサポートである。私が見せてもらったグループには4人ほどの生徒と先生がおり、生徒は自分の書いた料理やダイエットのブログを添削してもらっていた。

・週2回の勉強会

  1回1800円で梅田と新大阪に集まってセミナーのようなものを受けるらしい。いったい何を学べるのかは不明だが、積極的に参加しないといけない雰囲気でもあるのだろうか。

・月に1回のイベント

  なんか1回4000円でBBQやお花見、パーティなどを開いているらしい。これも写真を見せてもらったが、普通に楽しそうなサークルといった印象だった。

 

 マルチやねずみ講のような親と子の関係を繋いでいるというよりは、ある程度の集団に1人の先生が付くというものっぽい。これは今回私達が会ったネットビジネスアカウントの例であり、他にも様々な種類があるのかもしれない。

 彼曰くこのコミュニティに入りたいのなら、「上の人」を連れてもう一度話をすることになる ということだった。私たちは「ではまた、DMで連絡させていただきますね」と言って彼と別れることになった。私たちが帰りの電車で彼のアカウントをブロックしたのは言うまでもない。

 

   これが今回の全貌だ。それなりに納得する調査ができたつもりだ。少なくとも鉄球を温めるより有意義な時間だった。

 前職を辞め一歩踏み出した彼は、前の仕事をやっているときよりも高い自己肯定感を獲得しているようだった。ひとえにネットビジネスアカウントと言ってもそれぞれの人生があり、自己実現に向けて奮闘する行動力のある人間が多いのかもしれない。


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小淵沢報瀬は地獄に落ちない

 目標を達成したとき、または達成できなかったとき、どんな反応をしたらいいのでしょうか。

 

 『宇宙よりも遠い場所』で小淵沢報瀬が南極に到達したときの第一声は「ざまあみろ。あんた達がバカにして鼻で笑っても私は信じた。絶対無理だって裏切られても私は諦めなかった。その結果がこれよ。」でした。賛否両論のこのセリフは彼女の性格、目標達成までの道のりを色濃く反映した一言だった。

 強気で頑固で目標のためなら孤立と立ち向かえる小淵沢報瀬を印象付けるセリフとして「言いたい人には言わせておけばいい。今に見てろって熱くなれるから。そっちの方が、ずっといい。」というものがある。そんな彼女をその性格のまま物語の勝者にできるだろうか。性格の悪い報瀬は物語で淘汰されこそしないが、何かをきっかけに成長し改心するというプロットを想像していた。しかし、報瀬は性格悪いまま母親への気持ちと踏ん切りをつけるという主題を回収していった。彼女の成長プロットに性格改善はなかったということだ。

  何かを成し遂げた偉人の物語で「成し遂げるまではバカにされ続けた」なんてのはよく聞く話だ。彼女は南極へ行くと公言し、学校では「南極」と呼ばれバカにされていた。強気で頑固な性格の彼女は棘のある描かれ方をされていたが、本当に悪意があるのは当然彼女をバカにしているクラスメイト達だろう。

 そもそも報瀬が南極に行くのは行方不明になった母親へ踏ん切りをつけるためである。素晴らしいじゃないですか。そんな彼女の性格に改善の余地などなかったのかもしれない。

 

次にこのシーンでの報瀬について考える。

 報瀬は「私は性格悪いから」というが、友達を傷つけた奴らを追い払うのは全くおかしなことではないだろう。この局面を通して日向が泣き寝入り癖をやめるプロットは十分考えられる。

  しかし、本心を隠し泣き寝入りして全て心の内に抱え込み空元気で周りに悟らせないようにする三宅日向と対照的な報瀬がこの局面を乗り越えさせたことで、ありのままの日向が許容されたのである。

 宇宙よりも遠い場所』では成長を強要しない優しさがある。(言葉が詰まる報瀬を後押しするキマリと友情に関して過剰反応する結月が端的に二人の性格を表していて好き)

 

 

 

 

 では、キマリの親友である めぐっちゃん こと高橋めぐみはどうだろうか。

 

  何かに一生懸命打ち込む人を見て、羨ましく思ったり焦燥感を覚えることはありますか。一歩踏み出した友達の足を引っ張りたくなってしまう自分を嫌悪したことはありますか。

 

「最初にお前が南極に行くって言ったときに、なんでこんなに腹が立つんだって思った。昔からキマリが何かするときは私に絶対相談してたのにって。」

「自分に何も無かったから、キマリに何も持たせたくなかったんだ。ダメなのはキマリじゃない。私だ。「ここじゃないどこか」に向かわなきゃいけないのは、私なんだよ。」

これはキマリが南極に行く朝に絶交しに来ためぐっちゃんのセリフだ。

 

 高橋めぐみはまた厄介なキャラクターである。「私がいないとダメなキマリ」という他者を通してしか自分を規定できずに、依存しているのは自分の方で、そんな自分に気づいていながら、一歩踏み出そうとしているキマリが羨ましくて仕方ない。嫉妬故に足を引っ張りたくなってしまっている。

 学生には思春期特有の鬱屈とした日常への代替可能で一過性の脱出欲求があり、キマリ達はその非日常性を南極に求めている。高橋めぐみも勿論それの例外ではなく脱出欲求を持っている。

  しかし、キマリ達の擬似的な自己実現の様を目の前で見せられ、しかもそれが自分に依存していると思っていた存在だった事から、自分から独立し一歩踏み出しているキマリを見て腹が立っていると同時に、そんな気持ちを抱いてしまっている自分に戸惑っているのだ。

 この構造は個人的に一番共感するコンプレックスだった。しかし、これは擁護しようもなく性格が悪いだろう。そんな彼女はこの物語でキマリからの依存を断ち切り、自分の力で「ここじゃないどこか」に踏み出すことに成功している。彼女はこの物語で唯一性格的に改善することが要請されたキャラクターだったのかもしれない。

 

 

 小淵沢報瀬と高橋めぐみという癖のある二人は、物語の中で変化の有無という違いがあった。高橋めぐみの性格の悪さは自分自身の弱さから、小淵沢報瀬の性格は人一倍の正義感と頑固さ故の強さからきている。

  しかし、どちらの人間を責めることも誰にもできないのではないだろうか。少なくとも私の中には大いに二人のような面があり、ハッとさせられるキャラクターだった。最高の作品に必要な最高のキャラクターだ。

ゼロツー先生のマッチポンプ教室

 これは私自身が終始乗り切れなかったアニメ『ダーリンインザフランキス』の「いいね」を探す記事だ。

 物事に前置きや接続詞はいらないと森博嗣も言っていたので早速この作品全体の大きな構造や主題について軽く振り返る。

 

 物語はコドモ-オトナという対比構造を前半で押し出してきている。良くある構造だが子供の頃はこういうのが大好きだった。しかし、欅坂46の歌詞やダーリンインザフランキスのようなコドモ-オトナという構造にこの記事を読んでいるオタクくんはもう存在しないので勘違いしないでほしい。

 ではこの主題は最終話の思念体エンド(ドタキャンマン[1997-]による造語 )でどのように昇華されたかというと、自分の考えた範疇では全く回収されていない。彼らはオトナではなく大人になる道を選んだらしい。そうか。

 

 ではマクロに納得いかなかったこの作品の良かった点はどこにあるのか。

 

 ここではシンプルにヒロとゼロツーのプロットだけを考える。もちろん本来は第13都市部隊のコドモを包む島宇宙的な空気による人間関係の変遷全体に注目すべきである。

 ヒロは10番台の優秀な存在で圧倒的な自己肯定感を覚える幼少を過ごしている。それはイチゴやミツルからの気持ちとしても現れている。そんな彼が落ちこぼれたきっかけを作ったのはゼロツーで、その彼を救った(フランクスに乗れないという原因そのものへの処方箋になっていて好き。)のもゼロツーであり、結果だけ見ると全くひどいマッチポンプ女だ。

 しかし、この二人の事件はイチゴやミツルの気持ちへつながり、イチゴの気持ちはゴローからの気持ち、ミツルのそれはココロとの関係にドミノ式につながっている。このゼロツーとヒロの物語から同心円状に広がる各々の気持ちの必然性こそが素晴らしい点の一つだ。

  (ヒロとイチゴは前者が若番の方が良かったと思う。)

 

 さらに細かい点ではゼロツーという存在への畏怖と親近感の使い分けが視聴者自身も13部隊のコドモと同じく感じ取れるような設計になっていたのが良かった。無邪気にふるまう彼女を見ているとコドモ達と同じなんだなと安心する一方で、威風堂々と軍服を着てオトナに連れられる彼女には特異さを感じざるを得ない。つまり軍服超カッコイイということ。

 

  さらにさらに細かい点ではフランクスに乗る時のピスティルのフードみたいなのがかっこよかった。これは操縦時にはディスプレイになるという機能性を見せるだけでなく、ステイメントとの体位に必然性を持たせる要素になっていることに感動した。実質セックスのようなシーンにオタクを納得させる因子を組み込むことは私は重要だと考える。なぜならオタクは面倒くさいので。

   ここまで自分が気に入った構造を挙げてみましたが、他にはもう思いつきません。マグマエネルギーが切れてきたので。

 

   最後にこれは偏見ですが、ダーリンインザフランキスの感想の7割は「青髪負けヒロイン」と言いたいだけ。騙されてはいけない。タイプライターの前に座らされているのはいつでも君なのだから。

 

 

非加算無限の文字列

 人のブログ読むのは好きですか?

 

  今時、ネットで自分のブログを公開している人は身の回りに数人いるのではないだろうか。ブログやってる人を生意気でいけ好かないと思うか、好意的に捉えるか、どうも思わないか人それぞれだと思う。私はめちゃくちゃ好きです。素人が綴る文章の中に、見え隠れする不器用さや憧れを感じる瞬間がたまらなく尊い。それはある程度の長い文章でないと実現されない感覚だと思う。

 

  Twitterで粋な事やセンスの良い事、本質を突いてそうな事ばかり呟いている人をみて、自分と同じハリボテなんじゃないかと思ってしまうことがある。

  だって2行程度の文章で粋そうに振る舞うのなんてシェイクスピアを引用しても西野カナの歌詞を引用しても出来てしまう。きっと簡単な数行のプログラムでも実現できる。

  しかし、纏まった文章で粋に振る舞うのは簡単ではない。全体の構成だけでなく細部に粋なネタを紛れ込ませ凡才である事を悟らせないようにするのは容易ではないだろう。タイプライターの前に縛られた猿はシェイクスピアハムレットを打つまでに「蝉時雨」のようなダサいワードを打ってしまいかねない。

 

  私のような素人のブログにはそれぞれ特有の構造の乱れがあり、表現も統一的でないかったりする。しかし、私はいつもそこでニヤつくテクストに出会えるのである。起承転結という堅苦しいだけのプロットに囚われない自由な構成と等身大の自意識が強く訴えかける文章を何度も目にして、本物の粋さを再確認できる。

 

  そうやって他者への尊敬を取り戻し、安堵する。一般人のブログを読むことは、頭でっかちな私が充分な情報量がなければ判断を保留してしまう事への処方箋になっていたのだ。

 

  これで書きたいことは終わりです。私のブログにはあなたがニヤつく1文はあったのだろうか。

  

留年しました

 まぁ嘘です。

 

 しかし、全くの嘘というわけではない。知っている人は知っていると思うが、私は飛び級で周りより一年早く 四年生が受ける大学院入学試験をうけ、ペーパーテストには合格した。

 私の受ける大学院では、ペーパーテストに合格した者だけが面接される。面接で落とされる人は実際皆無であり、最終的な意思確認程度としてしか機能していない。

 ではペーパーテストに合格した私が飛び級に成功したかというと、そうではない。その詳しい事情について、何度も知人から質問を受けるためにこのブログにしたためようと思う。イキリオタクの自分語りに興味がないという人はここでブラウザバックを推奨する。というテンプレはさておいて、せっかく書いたので読んでほしい。

 

 私は大阪大学に入学する以前から飛び級制度が存在することを知っていた。また、隣の学科では毎年10人程度の学生が実際に飛び級していると聞く。その学科ではGPAなど関係なく、四年生と同様の試験を三年次に受験し、合格すると大学院に一年早く入れるというシンプルなものだ。私の学科では10年間ほど飛び級試験を受けた学生すらおらず、情報がなかったが、私は隣の学科と同様の要領だと考えイキって一年早く受験することを決意した。

 大学生なら誰でもわかることだが、ほとんどの大学生は一年間で学力など1ミリほどしか伸びない。もちろん私も例に漏れない典型的な大学生である。鳴き声はもちろん「ワンチャンあるっしょ」だ。だから3年次に受けようが4年次に受けようがたいして変わりはないのである。ネットで勉強方法を検索し、問題集を解き、過去問を分析・理解する。その当たり前の勉強をこなして私は院試を迎えた。

 ミスも多々あったがペーパーテストでは合格点を突破したらしく、私の受験番号は面接者一覧に載っていた。うちの大学院では面接で落とされる者は皆無であるため、成功したのだなと思いうれしく思っていた。

 しかし、一通り面接が終わりかけたところで私は一枚の紙を渡された。そこには飛び級合格のもう一つの条件として「GPA3.0以上であること」と書かれていた。私はGPAに全く興味がない。GPAという文字列もどこかの洋服ブランドに見えてくるくらいだ。私はそのGPAなるものを高校の通知表と同じくらい軽視し、Cで単位をとることを美徳とさえ思っていたので、著しく基準に達していなかったのだ。私の学科では普通の学生にはGPAを利用する機会などないため、こんなところでそれが求められるとは思いもしなかった。それに隣の学科では飛び級にGPAは必要ないとのことだったため、完全に意識していなかった。

 その後、配属予定の研究室に呼び出され、次のセメスターでどうにかGPA3を超えないか親身に計算してくださった。その結果は不可能を数値化したようなもので、私の成績は次のセメスターで30コマ取り、そのすべてSでとらなければGPA3に届かないほど悪かったのである。一つでもAをとるとすべてが水の泡になるこの成績上げゲームから私は辞退した。Sを30個も取るなんてドラゴンボールを7つ集めるより難しいと思う。

    話を聞くと、今までにGPA3もない人が飛び級試験に受かった前例はなかったらしく、この成績の条件がネックになることはなかったらしい。

 そして、様々ないざこざを経て(ここに関してはネットに書きたくないため是非私に聞いてみて欲しい)、私はすべてを「話のネタができたしいいや」と水に流すことにした。どうせ一年後にするはずだった院試勉強を先にやっただけだ と思うことで自分を納得させることにした。当時はひどく絶望し、実質一年留年したような気持ちで落ち込んでいたが、幸い性格が悪い私にも素晴らしい友人がたくさんいるため、残りの夏休みを楽しんでいる間に完全に立ち直ることができた。

 

 これが私に起こったことの概要である。そのため私は今年も院試を受ける。二回目なので出願も試験も慣れたものである。今もろくに勉強せずにyoutube月ノ美兎の配信を見ながらのんきにブログを書いている。関連動画のKUNやquiz knockも見てしまうだろう。そして、このブログを書き終えたらNetflixBLACK LAGOONでも見返しながら寝落ちしようと思う。

 今年また合格した暁には、去年のペーパーテスト合格通知と今年の合格通知を二枚並べてネタツイでもしようと思う。その時は慈悲の「いいね」でも押してくれ。落ちたらそれはそれで盛大に笑って欲しい。

 それでは。気を付け。着席。

TOEICパート2のトリッキーな返答まとめ【TOEICらしさ】

 TOEIC全パートについては以下の記事をご覧ください。

neighborlyhate.hatenablog.com

  では早速本題に入ります。

 

 TOEICのパート2はある質問・呟きに対して、最も適切な返答を三択の中から選ぶ問題です。

 

  例えば

「会議は何時に始まりますか?」 

  (What time does the meeting start?)

に対して

「2時半だと思います。」

   (Two-thirty, I think.)

などの適切だと思われる選択肢を選びます。

 

  しかし、この質問に対して

「Lynnさんに確認してください。」

  (Please check with Lynn.)

という返しを選ばせるのが”TOEICらしさ”です。

 

  このような少しトリッキーな返答は、知らずに対処するのは少し難しいですが、知っていると逆に正答しやすいラッキー問題です。

  そこで、このような少しトリッキーな返答をまとめました。良ければご活用ください。

 

 未定・未確認系

Who's taking over Mr. Portman's position?

①It'll be announced tomorrow.

 まだ決まっていない系

 

Who's going to be our new manager?

①Nobody knows yet.

②It hasn't been announced [decided] yet.

③Ask the chief.

④I have no idea.

 このように未定・未確認系ならどれでも正解になりうる。

 

Where can I find information about the conference?

①Check this brochure.

②Should I call the organizer?

③Oh, will you be attending?

一つの質もに対して、あらゆる返答が予想できるので、どれが来ても答えられるようにしたい。

 

 

  ここまで見て分かる通りWhere, Who, Whenなどに対して、「まだ決まっていない/明日発表される」や「チーフに確認してみます/部長にメールで聞きましょうか?」などのパターンがあり、これらはTOEICでは非常に頻出の返答である。

 

質問返し系

Are you coming to the company picnic?

①Yes, should I bring anything?

②Is everyone else going?

詳細を尋ね返す系。

 

Do you have extra copies of the minutes?

①Yes, how many do you need?

②Should I make some more?

様々な詳細の聞き返しが考えられる。 minuteは可算名詞で「議事録」などの意味で登場する。

 

Do you sell batteries?

①What type are you loking for?

 

When should we finalize the marketing plan?

①How long will it take to finish?

 

Why were you in Toronto?

①How did you know I went there?

質問の理由や前提を問い返す系もよく見ます。

 

Are you going to Rome for your vacation?

①You've been there before, haven't you?

「そういえば、あなたも○○でしたね」と質問から何かを思い出し、確認する系。

 

二択系

Is Mr.Wang still on vacation or is he sick?

①I just saw him at the coffee machine.

orの二択に対して、「両方です」や「どちらでもありません」は定番。whicheverやeitherに注意。「It's up to you.」など、判断を他人に任せる選択肢も考えられる。

 

Would you rather eat outside or in the dining room?

①Either is fine.

②It depends on the weather.

このように「~次第です」という返答も考えられる。

 

その他

There are enough brochures for the clients, aren't there?

①I'll go get some more just in case.

brochureは頻出単語。

 

The workshop was infomative, wasn't it?

①Actually, I wasn't able to attend.

②Did you enjoy it?

「○○はどうでしたか?」などに対して「実は行けなかったんですよ」などの前提を崩す返答も頻出。

 

Who's in charge of ordering office supplies?

①We take turns.

 

Where will you be staying in New York?

①With my aunt.

Whereに対しwithで答えるなど、様々なパターンが考えられる。

2017年 好きな作品ランキング

 

1位  『幼女戦記

  無神論者のおっさん有能サラリーマンが戦争最前線に駆り出される。口達者な彼と軍上層部との掛け合いはとても心地よかった。

  なぜタイトルに「幼女」などと入れしまったのでしょうか。この作品のシリアスさに惹かれるような層を逃してしまい、作品内容に誤解を与えるタイトルだと思う。

 

2位 『亜人ちゃんは語りたい

  人は皆それぞれ個性がある、多様性に対して我々はどのように対処していけば良いのか。デュラハン、雪女、バンパイアなどの「亜人」達との生活の姿を通して、そういった事を考えさせられる作品だった。LGBTなどマイノリティへの対応を考えるべき現代にとって一つの答えを提示するような面がある。

 

3位 『ACCA13区監察課

  緊張感のある大人の童話

 

 

 

1位『正解するカド

  ただし、この評価は中盤時点までである。そこまでのハードSF的な物語の展開は素晴らしいものだった。終盤では「そっちにいくのか…」と個人的にはとても残念だった。

  また、主人公が「交渉」官である必然性のない展開に怒りさえ覚えた。

  トンデモ科学ビックリバトルBLアニメだと言って友達に見せることにしている。

 

2位『Re:CREATORS

  空想世界の登場人物が現世に具現化する話。気合の入った作画、劇中音楽は特にバトルシーンにおいて素晴らしかった。

 

3位 『アトム ザ・ビギンニング』

鉄腕アトムが誕生するまでの物語である。大災害後の日本で、未来を夢見る2人の天才を描いており、原案を手塚治虫鉄腕アトムとしている。

 

 

 

1位 『プリンセス・プリンシパル

  今年1番好きな作品だった。舞台は19世紀末、巨大な壁で東西に分断されたアルビオン王国の首都ロンドンだ。本格的なスパイアクションでありながらスチームパンク作品である。

  それぞれのキャラクターの複雑な過去を深く掘り下げるエピソードがあることで、一つ一つの台詞の重みが伝わってくる。複数回見ることで考察が深まる作品だった。

 

2位 『メイドインアビス

  一見した雰囲気やキャラクターとは裏腹に、厳しく残酷な場面が多い作品だった。それとは対照的に背景作画が美しく、アビスに魅了される彼女らの気持ちが分かる魅惑的な存在として描かれている。

 

3位は上記2作品が素晴らしすぎたために割愛したい。『賭ケグルイ』は序盤は期待していたが、賭博に理論がなくただの主人公チート系に成り下がっていた印象で、『ようこそ実力至上主義の教室へ』もやはり手放しに評価できるものではなかった。もちろん十分に楽しめる作品が沢山あったが、自分が期待する形と違っていたという個人的な理由で3位に該当するものはなかった。

 

 

 

1位 『Just Because!』

  今年、2番目に好きな作品だった。

  脚本・シリーズ構成が鴨志田一、キャラ原案が比村奇石であるクリエイタータッグ企画によるこの作品は、ただの恋愛モノに終わるわけがなかった。

  受験期の陰鬱とした雰囲気、受験を控えたものとそう出ない者が入り交じる男女の恋愛・受験の行先のようなものが描かれている。

  JustBecauseの主題は「あいつを好きな君の横顔が、たまらなく綺麗だったから」という一方通行が連鎖する構造を示唆していて、それは森川←相馬←夏目←瑛太←小宮←写真部のように分かりやすく現れている。写真部と小宮という最もメタ的で成就不可能な末端を恋愛の成就とは違った形でうまく結んでいる。さらに、森川の矛先の行方がどこにも向かない必然性みたいなものを彼女の家庭環境や性格に色濃く投影していて自然な形で先頭も結べている。

  夏目が生徒会長であることによるキャラクターの修正の意図や、それぞれの登場人物の受験と恋愛のリンクなどについては自分の理解に自信がないが、恋愛の結びとして付き合うことを持ってこない鴨志田一の作風として、写真部と小宮の関係性というサブ構造にスポットを十分に当てており、そこに注目しても楽しめるようにできていた。

  細かな気づきが沢山ある作品で、繊細な背景作画など言及しきれない良い点が無数にあった。明らかにJustBecauseだけ文量が多いことからも分かる通り、この作品について語りたいがために書いた記事である。

 

2位 『宝石の国

  体が石で出来ている宝石たちが登場人物であり、その中で一際 脆く、靱性のなく戦闘に向かない宝石が主人公の物語である。

  明らかに欠損型の主人公であるフォスフォフィライトが、どのようにそれを克服するかに注目して見ていたが、これがとても特殊で、失敗→挫折→訓練→成長→克服などのような過程は全くなく、失敗がそのまま克服へと繋がる展開で驚きだった。

  

3位『魔法使いの嫁

羽鳥チセは15歳の少女。
彼女は帰れる場所も、生きる理由も、そのための術も、何も持ち合わせていない。
ただひとつ、生まれ持った特別な力を除いて。

そんなチセを弟子として、そして将来の花嫁として迎え入 れたのは、
異形の魔法使い・エリアス。
自然と寄り添い、悠久の時を生きる魔法使いの暮しの中で、
チセは大切な何かを少しずつ取り戻していく…。

これは、世界の美しさを識る為の物語

  と、粗筋は紹介されている。これは2クールに渡る作品で、まだ完結していない。

  個人的には主人公が自分を大事にしようとしない、自分に生きる価値がないと思っている。というのを欠陥と捉え、それを克服する形の物語になると思っているが、どうしても間延びしている印象があり、何をしたいのか分からない展開が多々あった。

  今後の展開に期待をしたい作品である。

 

 

  これで1年間をまとめたが、『キノの旅』や『結城友奈は勇者である』や『NEW GAME!』や『血界戦線』などの2期およびリメイクなどは省いてランキングを構成した。

  これらの作品は十分に面白いが、今回は新たに出会った面白いものを紹介することを意図としたために割愛した。

 

  ランキングに関してや、感想に関して異論や反論が出るのは当たり前であるが、私が「個人的にこう思った」という趣旨でこの記事は書かれているため、ご了承頂きたい。